カルバトールは全身で倒れる脱力発作には効くの?

カルバトールは脳内の過剰な興奮を静めることで、突発的なてんかん発作を抑える作用を持つ抗てんかん薬で、ナトリウムイオンを遮断する作用機序からNaチャネル阻害薬とも呼ばれます。有効成分は古く歴史のあるカルバマゼピンで、これを含有したテグレトールのジェネリック医薬品がカルバトールとなります。成分が同じためテグレトールと適応症は変わらず、運動症状や感覚異常などの部分発作には効果が高く、全般発作では強直間代発作に適応します。また、興奮を静めることから躁病、躁うつ病などの精神疾患にも応用され、顔の知覚を伝える神経に痛みを生じる三叉神経痛の緩和にも用いられることがあります。幅広い症状に対応しますが、全身の筋肉が弛緩してくずれるように倒れてしまう脱力発作や数十秒間にわたって意識を消失してしまう欠神発作、手足がひくつくミオクロニー発作には無効となっており、効果が期待できるものではありません。てんかん発作は意識障害に関わるものが多く、ある程度長い時間で続く状態、あるいは短くても繰り返し起こって意識を失うと生命に危険が及ぶ可能性が高く、以前は30分以上続いた状態があればてんかん重積状態と認められ治療が必要とされましたが、現在は5~10分でも発作が続くと危険な状態と認められ、てんかん治療が行われるようになっています。この状態に心当たりがあれば、治療薬を考える前に医師の診察を受けることをおすすめします。カルバトールは個人輸入によって処方箋無しでも購入できますが、たとえ幅広い適応症でも、必ず当てはまるとは限らないため、自分がかかった発作の症状を理解しておく必要があります。脱力発作であればカルバトールは無意味となるため、検査を受けて症状の判別を行うことが最初に行うべき行動です。

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