天才と強直間代発作の関係と治療薬のカルバトール

てんかんは脳で過剰な電気的興奮が起こることにより発症します。電気的興奮が起こった部位や興奮の広がり方によって部分発作と全般発作に分けられます。部分発作は、電気的興奮が脳の一部に限定されて起こる発作で、意識の有無により単純部分発作と複雑部分発作があります。全般発作は、大脳の両側にまたがる広い範囲で過剰な興奮が起こることで発生する発作です。発作時、ほとんどの患者さんに意識はありません。強直間代発作、脱力発作、欠伸発作、ミオクロニー発作などがあります。このうち強直間代発作は突然発症し、強直発作と間代発作をおこします。強直発作は突然意識を失い、手足を伸ばした格好で全身を固くします。間代発作は膝などを折り曲げる格好をとり、手足をガクガクと一定のリズムで曲げたり伸ばしたりする発作です。発作を起こした後は、普段の生活に戻ります。
強直間代発作には、薬物治療としてカルバトールが有効です。カルバトールは脳神経・末梢神経細胞のナトリウムチャネルを遮断することにより異常な電気的興奮を起こしづらくさせています。
このようなてんかんですが、天才との関連性が伝えられています。てんかんを持っていたとされる天才や偉人に、カエサル、ナポレオン、ジャンヌ・ダルク、ムハンマド、ソクラテスなどがあげられます。こうしたてんかんと天才の関連性は、脳の構造に原因があるのではないかといわれています。てんかんは発症の際、異常な放電がおこるため、その時なんらかのインスピレーションを受けることがあります。これによってさまざまな発想や思考が思い浮かぶのではないかといわれています。また、このようなインスピレーションは部分発作より全般発作におこりやすく、多くの天才は全般発作である強直間代発作を起こしていたのかもしれません。

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